Camecon Magazine

撮影テクニック 2022.09.03

【初級編】知っていると写真がグッと上手くなる基本の12構図

撮影は楽しいけど上達が感じられない。 ワンパターンから抜け出すにはどうしたらいいの? そんな初心者カメラ女子に教えたいのは「構図」について。 絶対知っておきたい基本の12構図を、作例と共に紹介します。 構図の特徴を理解してステップアップしましょう!

写真が上手くなりたい。

インスタで目立つ投稿がしたい。

でもどうやって?

「結局センスなの?」と断念してしまう人も少なくありません。

そんな初心者カメラ女子におすすめしたいのは「構図」です。

意外と知ってはいるけど活かせていない人が多い構図。

今回は使いやすい基本構図を12種類ピックアップし、作例や注意点を合わせて紹介します。

構図の基本を知りたい人、ワンパターンから抜け出したい人におすすめです。

構図を知っている=写真が上手いわけではない!

構図を知っているから上手く撮れるわけではありません。

特徴を理解して適切に使わないと、無難な写真になってしまいます。

構図の生かし方を知らずに「構図を使ったから上手いでしょ!」と勘違いするのもNG。

それを理解した上で、12種の構図を見てみましょう!


その前に、カメラ設定でグリッド(撮影の目安となる縦横の線)表示はしていますか?

構図を作るのにとても役立つので必ず設定してくださいね。

まず押さえたい超基本の構図4選

日の丸構図

まずは誰もが知っている「日の丸構図」。


名前の通り、中央に被写体を置くシンプルな構図です。

基本の構図でありながら、実は使いこなすのはなかなか難しい。

強烈なインパクトを与えることもできる反面、一歩間違えば素人っぽくなってしまいます。

視線が中央から動かない分、被写体をどう見せたいかしっかり考えて撮る必要があります。

できるだけ背景はシンプルにするのがコツです。

三分割構図

こちらも有名な「三分割構図」です。

画面を縦横3つに分けて、線のクロスする点やラインに被写体を置く構図です。

被写体が1つなら余白ができ、広がりや安定感が生まれます。

複数の被写体も、なんとなく配置するより「らしく」見えます。


日の丸構図で上手くいかないな?と思ったら、こちらを試してみるのも良いですよ!

ただし、簡単にそれっぽく見える反面、こればかりだとちょっと飽きちゃいます。

他の構図と組み合わせるのがおすすめです。

対角線構図

次も名前の通りの「対角線構図」です。

対角線を意識して被写体を配置します。


直線を使ってもいいし、被写体を並べて直線にするのもありです。

斜めに横切る対角線はインパクト大!

線を境に対比表現ができたり、奥行きが生まれる効果があります。

風景なら水平線や線路、川がおすすめ。

物撮りなら、きっちり並べてみたり、あえてジグザグにしたりも面白いですね。

三角構図

三つ以上の被写体があると、どうも画面がごちゃごちゃ。

どう配置したらいいの?という時おすすめなのが「三角構図」です。


画面の中に三角を描くように配置することで、まとまりや安定感が生まれます。

正三角形ではなくてもOK、どの位置に配置してもOKです。

平らな面が下に来ると、より安定したイメージ。

変形三角形はインパクトが増すイメージです。

まずどこかに三角形を作ると、その他の配置も作りやすくなりますよ。

その他の基本構図8選

二分割構図

写真を縦横に分断する「二分割構図」です。

縦横どちらかのラインに沿って被写体水平線や垂直線を合わせる方法。

インパクトがあり人目を引きつける特徴があります。


空、海、山、建物などと相性が良い構図です。

水やガラスへのリフレクションを狙うのもいいし、上の作例のようにがっつり色が分かれる組み合わせもいいですね。

分割するラインは完全に直線である必要はありません。

でも水平線やビルなど、元がまっすぐなら歪みには注意です。

グリッド線を見てきっちり水平、垂直にしましょう。

四分割、レイルマン構図

三分割に続いて四分割構図を紹介します。

名前の通り、縦横に四分割してクロスする点やラインに被写体を置きます。


三分割との違いは、配置がより外側になること。

余白で広さを表現したり、逆にポツンとした感じも出せます。


「レイルマン構図」は四分割構図と同じと言われがちですが、実は少し違います。

まず画面に対角線を引きます。

そのあと縦に4等分。

すると、クロスする点が4つできるので、そこに被写体を配置するというわけです。

元の考え方は違うものの、配置する点はかなり似ています。

撮影する時は、そこまで厳密に違いを考える必要はないのでご参考まで!

シンメトリー構図

次は「シンメトリー構図」、上下・左右対称な構図のことです。


鏡に写ったようなシンメトリー構造は、圧倒的なインパクトと非日常感を生みます。

できるだけ完璧に対称になるようこだわること。

ズレや歪みにも注意が必要です。

おすすめは道の左右の風景や、湖、海へのリフレクションです。

意外なところにシンメトリーが潜んでいるかも?

フレーム(額縁)・トンネル・サンドイッチ構図

最後は「フレーム(額縁)・トンネル・サンドイッチ構図」と3つまとめて紹介します。

どれも画面の中に枠を作り、その中に被写体を収める構図です。


それぞれ囲み方で名前が違っているだけなので、自由に作ってもOKです。

写真の中にもう一つ枠ができることで、写真にストーリー性が生まれます。

電車やホテルの窓を使って旅先の風景を見せる。

季節の花や木で囲んで季節感を演出する。

なんて使い方もいいですよね。

まずは構図を使えるように練習あるのみ!

今回の初級編では12の構図を紹介しました。

どれも難しい構図ではないので、今すぐ撮影に取り入れられそうですよね。

「何を主役に何を伝えたいか」「この構図を使ってどう見せたいのか」を考えながら撮影することが大切です。

構図はただの道具なので、上手く使ってステップアップを目指しましょう!

次の上級編もぜひご覧くださいね。