Camecon Magazine

撮影テクニック 2021.12.15

カメラの調子が悪い!修理?自分でできる対処法とプロに任せる見極め

愛用カメラの調子が悪い! 高価な精密機器、これは修理か買い替えかと焦ってしまいますよね。 でも、自分で対処できることも多々。 初心者が直面しやすいトラブルと対応を簡単に解説します。 カメラに詳しくなれて、プロに任せる見極めができるようになりますよ。

決して安くはない価格帯のカメラ。

使っているうちに不調は必ず訪れます。


精密機器なので些細なことが不調の原因になることは当たり前。

でも「不調=故障」というわけではありません。

初歩的なトラブルなら、自分で解決できてこそ一人前のカメラ好き。

ここでは初心者さん向けのカメラのトラブル対応と、実際修理に出す見極めについて紹介します。

【初心者向け】カメラの症状別対処法

さっそくトラブル症状と、その対処法について、ハード・ソフト編に分けてご紹介しますね。

カメラのハード(本体・レンズ)に関すること

まずはカメラ本体やレンズ自体に関する、ハード関連のトラブルです。

自分の取り扱いが悪いのか、本当に故障しているのか見極めることが大切です。

・いつもとどこか違う

・操作に違和感がある

・スムーズに撮れない

大切なのは、カメラに衝撃を与えていないか、保存環境・使用環境は問題ないか、ということです。


具体例を挙げてみます。


・カメラを落とした・ぶつけた

→目視で破損がないかチェック。

変形している場合は無理に動かさずお店に相談。

破損がない場合は動作確認する。


・高温(または低温)の環境で使い続けた

→適温環境に戻した状態で動作確認をする。


・雨に濡れた・水をかけてしまった

→水分を拭き取り乾かしてから動作チェック。

海に落とした、電源が入らないなどの場合はむやみに手を出さずお店に相談。


カメラは大変精密な機械なので外部からの衝撃に弱いです。

パッと見問題がなくても、少しの歪みが後々トラブルを引き起こす可能性もあり。

使えていても不調が続くな、と思えば早めにプロの点検を受けましょう。

カメラのソフト(設定・使い方)に関すること

次はカメラの設定や使い方などのソフトに関するトラブルです。

今やカメラは超精密機器であり、パソコン並の機能を備えています。

パソコンやスマホを使っていると多い「原因のはっきりしないトラブル」。

フリーズしたり、変な動作をする時どうしていますか?

きっと再起動することが多いはずです。

カメラも全く同じ。

・キー操作がきかない

・画面が真っ暗

・タッチ操作ができない

そんな時は「まずは再起動」を心がけてください。


そしてもう一度同じ症状が出るかどうか。

でない場合→様子見

出た場合→さらに精査or修理


たかが再起動ですが、一番お手軽にできるトラブル対処法です。

これをやらずに「おかしいおかしい」と言ってもダメ。


ではその他によく起きるトラブルと対処方法を挙げてみます。


・シャッターが切れない

→環境や設定が原因かも。一度AFからMFにして試してみる。

それでもシャッターが切れない場合は故障の可能性あり。


・ピント(オートフォーカス)が合わない

→環境や使い方が原因かも。

まずはMFになっていないかチェック。

レンズの汚れ・異物のチェック。

レンズを交換して撮影してみる。(改善すればレンズの故障かも)


・操作を受け付けない、電源が入らない

→ロック機能がONになっていないかチェック。

次に再起動やバッテリーを交換・充電する。


設定や使い方によるトラブルは、機種によって様々なので原因が分からず故障かも?と思うことが多いです。

「型番・症状」で検索すると対処やチェック方法が出てくることもあります。

修理に出す前に自分で一度チェックしてみましょう。

修理に出すなら?おすすめのお店

カメラの不調。

自分でチェックしたけどやっぱりおかしい。

そんな時は修理、それとも買い替え?

まずはお店に点検に出すことです。

プロが見ると故障ではなくすぐ直せることも多いんです。

そしてやっぱり修理が必要となったら見積もりを出してもらいましょう。

思ったより修理にかかって、買い替えた方が安い!なんてこともあるので必ず見積もりを出してもらってから修理するかどうかを決めるのが大切です。


ではどこにお願いするのがいいのでしょう?

一番はカメラ・レンズを購入したお店です。

購入したお店であれば、独自の保証サービスがある場合も!

購入した所なら相談もしやすいですよね。


「近くにお店がない」「ネット購入した」

そんな方に圧倒的におすすめしたいのは「カメラのキタムラ」です。

全国に店舗があり、他店で購入したカメラの修理も受け付けてくれます。

またオンラインでの修理受付もできるので、最寄り店舗が遠くても安心です。


もう一つ忘れてはいけないのがカメラメーカー。

CANONやNikonなど、自社製品であれば修理受付してくれます。

ただメーカーの場合は窓口は少なく、基本的にオンライン受付です。

もちろん製造元ですからしっかり点検・修理してくれる強い味方です。

ただ、純正品以外のパーツはメーカー修理は使えないので注意!

さらに生産終了して何年か経つと、修理対象外になることもあります。


そして、カメラの不調で意外に頼りになるのは、実店舗のある街のカメラ屋さんです。

行きつけがあればちょっとした質問や相談もしやすいので、お近くのカメラ屋さんをリサーチしてみてください。

日常のカメラチェックで長く使える相棒に!

トラブルの多くは故障というより、些細なことが原因で起きています。

再起動やバッテリーのチェックなど「いやいやそんなことで…」と思うかも知れませんが、当たり前のことからチェックするのが大切です。

そして正常動作をきちんと理解しておくこと。

日常から丁寧に取り扱い、メンテナンスをしておくこと。

それが大切な相棒の寿命を伸ばす秘訣でもあるんです。

トラブル解決が自分でできたらレベルアップした気がして嬉しいし、よりカメラに愛着が湧くこと間違いないですよ。