Camecon Magazine

撮影テクニック 2022.06.18

たったこれだけで記念写真がプロっぽく!簡単撮影テク紹介

カメラが趣味と公言していると、撮影を頼まれる機会も増えます。 頼まれごとや記念写真だと失敗は許されずプレッシャー大。 でも写真は、ちょっとした工夫で写真がプロっぽくおしゃれになります! そんな撮影の工夫やテクニックを屋内・屋外に分けて解説します。

「趣味はカメラです」「写真を撮るのが好きです」

と常に言っていると、周囲からの期待値も高まります。

特に記念撮影など大事な場面で「写真を撮ってほしい」と頼まれることも。

そんな時自信を持ってプロっぽい写真が撮れると一目置かれるかも?

今回は、そんなプロっぽい記念写真撮影の極意に迫ります。

最初にチェック!記念写真の基礎知識

まずは記念写真を撮るときの基礎知識です。

最低限これだけは知っておくと知っておきたいことをまとめました。

推奨レンズは50mm前後(35mm換算)

焦点距離は数字が小さくなるほど広く撮れます。

でも中心から離れるほど歪むので、ほどほどがポイント!

被写体との距離が自由に設定できる記念写真では50mm前後がおすすめです。

各ショット数枚は撮る

被写体が1人でも複数でも、ショットごとに最低でも2、3枚は撮りましょう。

顔が隠れていないか、影になっていないか、まばたきしていないか。

ハレの日だからこそベストな写真をしっかりと残しておきましょう。

コミュニケーションやチェックはカメラマンの基本です。

水平・垂直を厳守する

あえて斜めにする構図以外は、水平・垂直を常に気にしてください。

あとあとまで残る記念写真は基本をしっかり守った写真が必ず欲しいところです。

地面や壁、柱など真っ直ぐなラインは真っ直ぐに!

カメラの設定でグリッド線を必ず表示しておきましょう。

余白に余裕があれば、撮影後に調節することも可能です。

背景にこだわる

できるだけシンプルがベスト!

人物だけに注目してしまいがちですが、背景もとても重要です。

背景を活かす場面と極力背景を見せない方がいい場面、どちらにするかも考えておきましょう。

カメラマンは常に被写体と背景をチェックしながら撮影しましょう。

逆光にはフラッシュ使用

シチュエーション上、逆光になることもある撮影現場。

人物が暗くなるときは昼間でもフラッシュを活用しましょう。

背景も人物もきれいに写りますよ。

光を使いこなしてこそプロっぽさが光ります。

プロっぽくなる工夫・テクニック〜屋内編

では基礎知識を頭に入れた上で、プロっぽさの出る工夫・テクニックを見ていきましょう。

まずは屋内編です。

屋内は暗くなりがちな反面、照明やシチュエーションを整えやすい環境。

自宅やフォトスタジオなどなら、じっくり撮影できるのもメリットです。

本番前にできれば下見を

自宅やカフェなどの店内、結婚式場、学校など。

屋内と言ってもかなり環境が違うので、できれば撮影本番前に事前チェックしておくのがおすすめです。

「窓の位置」「光の入り方」「壁と家具の位置」「想定される構図」など、撮影をイメージしておきましょう。

照明・フラッシュを上手く使う

屋内では場所や照明によっては光量が不足しがち。

影が入る場合は、逆サイドから照明をつけたり、フラッシュで補います。

でも強い光を直接顔に当てるのはNG。

光を天井や壁に向けて反射させ、柔らかい光を使いましょう。(バウンス撮影)

全体のテイストを合わせる

おしゃれに仕上げるにはテイストの統一が大切。

合わないものは徹底的に排除します。

例えば「チラ見えするケーブル類」「テレビのリモコン」「(カフェで)雑に置かれたメニュー表」など。

一手間を惜しむと後から後悔することが多いです。

どうしても合わせるのが難しいときは、フォトスタジオを使ってみるのもありです。

→いつもと違う雰囲気で撮影!初めてのハウススタジオの選び方・使い方を解説

動きのある写真を撮る

きっちり並んだ集合写真よりも、おしゃれに自然に見せるなら動作の途中を撮ります。

ソファでの団らん、食事中、料理中など。

カメラを意識しすぎないような空気感を作るのもカメラマンの役割。

気軽に話をしながらくらいでちょうど良いです。

ただ動きがあると屋内ではシャッタースピードが落ちがち。

ブレには注意しましょう。

プロっぽくなる工夫・テクニック〜屋外編

次は屋外編です。

天気に左右されがちな屋外ですが、たとえ曇っていても屋内より明るさは確保できる環境です。

屋外のメリットを活かして思い切って動きのある写真を狙ってみましょう。

周囲に迷惑をかけないよう撮影時に配慮するのも忘れないでくださいね。

動きのある写真を撮る

室内よりも大きく動きやすいのが屋外のメリットです。

まずは遠くから歩いて近づいて来てもらいながら撮ってみましょう。

次はモデルと自分がお互い歩きながら。

最後はモデルが止まっているところを自分だけ動きながら撮るのも変化が出る写真になります。

ただし、撮りながら動くときは周囲に十分注意してくださいね。

屋外ならではの構図

屋外ならではの構図にこだわって撮るのもおすすめです。

・アングルを極端に上下してみる

ハイアングル、ローアングルで撮ると写真にバリエーションがつきます。

屋外なら建物の上など高い位置から撮ることもできるので、変わった構図にもチャレンジできますね。

・縦・横構図で撮ってみる

快晴の空を際立たせたいときは縦構図、横に広がる景色バックのときは横構図と構図を変えて背景も写真に活かしてみましょう。

主役であるモデルを引き立たせるのはもちろんですが、構図でその時の思い出が広がるような写真を心がけてください。

・シルエットで遊ぶ

夕暮れ時、あえて逆光でシルエットで表現した1枚があるとオシャレ感が出ます。

インスタにアップしたり家に飾る場合も顔が写ってない写真の方が見せやすかったりするので、シルエット写真が1枚あると喜ばれることも多いです。

逆に逆光でちゃんと顔を写したいときは屋外でもフラッシュを使いましょう。

・定期的に同じ場所・構図で撮る

写真が気に入ってもらえたら次の記念日にも撮影を頼まれる可能性も大です。

2回めのときは前回の場所や構図と同じように撮ると見返したときにまた感動してもらえます。

次を見据えて1回目の撮影から背景や季節の変化、人の変化が楽しめるような構図にしておくのもおすすめです。

・遠近法を使う

SNSで注目されやすいのが、誰かの手のひらに乗る、おもちゃの怪獣から逃げるなど遠近法を使った写真。

室内でも可能ですが、距離が合ったほうがよりダイナミックな写真になるので屋内でチャレンジするのがおすすめです。

撮られる方も楽しみながらできるので、撮影の雰囲気も良くなりますよ!

・光を玉ボケにする

光を玉ボケにすることで雰囲気のある作品になります。

イルミネーションの下での撮影でこのテクニックを使うとプロ感が増します。

雨の日にあえて水滴をボケさせて天候の悪さを味方につけてしまうのもおすすめです。

背景に注意

屋外では余計な物や人が映り込みやすいのがデメリット。

背景がゴチャつくときは「背景をぼかす」「下アングルから撮って空を背景にする」のがおすすめです。

旅先など、背景も主役にしたい時は人物との被りやピントにも注意しましょう。

旅先などでは、風景も写そうと人物が極端に小さくなりがちです。

意識して人物に近づくようにしましょう!

構図のこだわりで紹介した、縦構図横構図も意識してみてくださいね。

困った時のポーズ・構図案

プロの撮影の場合は「次はこんなポーズで」と指定されることもありますよね。

同じようにポージングの指定もできたら写真にバリエーションができてさらに良い写真が撮れます。

どんなポーズをとったらいいか困ったらこんなポーズを提案してみては?

・全員で同じポーズ

何気ないポーズでも全員が同じポーズをすることでぐっと目を引く写真になります。

・目線を外す

あえて目線を外しても自然な作品になります。

ポーズを一緒にすることでただのスナップではない感も醸し出せます。


・後ろ姿

あえての後ろ姿もおしゃれ!

髪型や服が素敵なときは一枚後ろ姿も撮っておくと、アルバムにするときや、後からまとめて見たときにプロ感が出てきます。


・振り返りポーズ

後ろ姿のあとは振り返りの一枚も撮っておきましょう。

撮影される側もちょっとモデル気分でストーリーが生まれる作品になります。


・リンクコーデ

服や髪型がリンクしていると特別感が増します。

事前に指定できなかった場合はちょっとした小物を用意してそれを身につけてもらうだけでもリンクコーデ風の写真に。


・大爆笑の瞬間

大爆笑して!とはなかなか言いづらいですが、知り合いだからこそプロの撮影にはないリラックスした雰囲気が作れます。

撮影の合間の雑談のときもシャッターチャンスを逃さずに!


・前ボケ後ボケを狙う

ボケ感を出すとプロっぽさが大幅にアップ!

構図に合わせて前ボケや後ろボケを作ることで写真に「らしさ」が加わります。


これで記念撮影に自信がつく!

写真はどうしてもどれだけ撮ったか=経験値が物を言うことが多いです。

だからって、知識ゼロで記念撮影に挑戦するのも不安ですよね。

注意する点やある程度のポーズ案を頭に入れておくと、初心者カメラマンでも安心です。

コミュニケーションは場数を踏むしかありません。

最初は仲の良い友人や家族と、楽しみながら撮影してみてくださいね。

ステキな思い出として残りますように!