Camecon Magazine

撮影テクニック 2021.11.06

スマホだって気をつけたい「写真の構図」おすすめ・注意点を紹介

スマホでいい写真を撮りたい?なら気をつけたいのが構図。 本格的な写真でなくても「構図」を知っているだけで素人っぽさが抜けます。 いい写真が撮れるとSNSに投稿したくなるし、いいねもたくさんもらえるかも? スマホの構図のおすすめ・注意点を教えます。

写真が好きだけどイマイチ上達しない。

どうせカメラ(一眼レフやミラーレス)にはかなわないと思っている。


そんなスマホカメラマンに言いたい。

「スマホだっていい写真撮れるんですよ!」と。


今あなたが何も意識せず写真を撮っているなら、まず構図から始めませんか?


明るさ、色味なんかは今の時代編集アプリでかなり修正がききます。

でも構図は撮影後に後悔しても直しようがありません。

だからこそスマホならではの「構図」のおすすめ・注意することを押さえておきましょう。

スマホとカメラ、撮影時の違いは?

さて、そもそもスマホとカメラ(一眼レフ・ミラーレス)の撮影時の違いはなんでしょう?

そしてスマホの強みは?


1.携帯性(サイズと重さ)

2.操作の難易度


この2つが決定的に違うことです。

そして今回のテーマ「構図」に関して、この2つもかなり影響します。


もちろんこの2点を比べると、スマホの方が「携帯性が良く、操作も簡単」ですよね。

一方カメラは高性能で設定項目も幅広い。レンズだって変えられる。

だけど「重くて扱いが難しい」んです。


専門知識があったり慣れていたりしないと、カメラで良い写真を撮るのは実は大変。

でもスマホは軽くて扱いやすい、操作も難しくない。

だからこそ初心者でもスマホは上達しやすいと言えるんです。


ではスマホの強みを活かして良い写真を撮るために、構図をどう使えばいいのでしょうか?

スマホの性能を活かしたおすすめ構図

スマホの性能を最大限活かすおすすめは、角度や位置(高さ)を変えた構図です。

いつでも携帯していて小さく軽いからこそ自由な視点で撮れます。

(以下、角度をアングル、位置をポジションとします)


まず、それぞれの特徴を見ておきましょう。

アングルの種類・特徴

ハイアングル

上から下に向かって見下ろすように撮る

全体の様子を表す説明的な写真になる


水平アングル

角度をつけずに水平に構えて撮る

安定した印象


ローアングル

下から上に向かって見上げるように(あおるように)撮る

遠近感があり迫力のある表現になる

ポジションの種類・特徴

ハイポジション

目線より高い位置から撮る

広い空間の全体を写すのに向き、新鮮な印象

アイレベル(目線)

目線の位置から撮る

新鮮味や意外性はないが臨場感が伝わる

ローポジション

目線より低い位置から撮る

子供やペットなど被写体の目線を表現できる


スマホならではのおすすめは「ローポジション×ローアングル」構図です。

一番非日常的な写真になる上に、スマホなら簡単に構えられます。

このポイントはカメラレンズを下側にして撮ること。

地面スレスレから撮ると、普段は見られない斬新な構図になります。

カメラではなかなかできない構図です。


もう一つ、スマホ撮影でおすすめは「全体にピントが合った写真」です。

構図で言うと、広大な景色、どこまでも続く花畑、見渡す限りの大海原などを撮りたい時です。

スマホの特徴に「被写界深度が深い=広い範囲にピントが合いやすい」というものがあります。

その分ボケ感はカメラに負けるんですけどね。


広い範囲、遠近感のある構図、そんな時にピントが全体に合いやすいのがスマホです。

迫力ある絶景を細部まで伝えたい時にとってもおすすめです。

スマホ撮影で気をつけたいポイント

ではスマホ撮影する時気をつけることは?


最初にお話したように、スマホの性能はカメラに劣ります。

というのも、スマホがその性能を発揮できるのは条件がある程度そろった時。

ということは…条件がそろわない環境は苦手なんです。


簡単に言うなら「暗い&速い」環境は苦手!


暗い環境といえば、室内や曇り・雨の日、夜。

暗すぎると何にも写らないことがあります。


速い被写体は、走り回るペットや子供、スポーツシーンなど。

素早い動きを止めたように撮るのも苦手でブレブレになるかもしれません。


この2つが組み合わさると、さらに撮るのが難しくなります。

飲み会や結婚式二次会の写真、かなりブレてひどいと原型が分からなくなったりしませんか?


この対策は大きく3つ!

①から順番に試してみましょう。


①明るさ(光源)を確保

明るいとかなりブレが軽減されます。

環境によりますが、照明やカーテンを開けて太陽光を入れるなど。

フラッシュは不自然になるのでおすすめしません。


②スマホをしっかり固定する

スマホ自体が動くとブレもひどくなります。

脇を締めて持ったり、壁など動かない物に自分が寄りかかるのもブレを防ぐ効果があります。


③連写モードを使う

何度もシャッターを押すと、それだけでスマホが動きブレるかもしれません。

シャッターチャンスの直前で連射モードを使うと、ブレも多少防げて撮りたい瞬間を逃しませんよ。

①②を改善せずに、いきなり③だけやっても絶対うまくいかないので注意しましょう。

構図を活かしてスマホ撮影を極めよう!

スマホとカメラの違い、スマホの強みを活かした構図少し伝わりましたか?

今のスマホはその性能を十分発揮できる環境なら、高性能なカメラに迫るほどの写真が撮れます。


アングル・ポジションを活かした構図

被写界深度の深さ(=広い範囲にピントが合う)を活かした構図

暗い&速い環境は苦手


今回紹介したこの3つを頭に入れて、さっそく撮影してみましょう!

おすすめ構図や撮り方は、どこでも使えるし組み合わせてアレンジも可能です。


いい写真が撮れたら、

「え、これスマホで撮ったの!?」

そんなコメントを期待しつつインスタに投稿するのもいいですね。