「カメコン」は誰でも無料で参加できるフォトコンテストサイト。
経歴問わず機材も自由で、スマホでも気軽に参加できる特徴があります。
その中でも「みんなのフォトコンテスト」は、ユーザーが自由に企画するコンテスト。
自分の興味のあるテーマに投稿もできるし、なければ自分でコンテストを企画することもできます。
今回は過去のみんなのフォトコンテストから「世界観」をテーマにしたコンテストをご紹介します。
どの作品が好き?“ジブリの世界”コンテスト
まずは日本を代表するアニメ作品「ジブリ」をテーマにしたコンテストです。
「ジブリの世界!」コンテスト
日常でも「ジブリっぽい」なんて会話に出るほど世界観が確立していますよね。
まずは金賞受賞の、mikered(@takamasa0201)さんの「千と千尋の神隠し」。
撮影場所は、お湯屋のモデルと言われる山形県の銀座温泉です。
作中にはなかった雪が舞うお湯屋もノスタルジックで素敵ですよね。
銀座温泉は昔ながらの旅館が軒を連ね、その間の川には散策が楽しくなる橋がかかっています。
特に日が落ちて旅館や道のガス灯に明かりが灯ることは格別。
撮影スポットとしても癒やしスポットとしてもおすすめです。
同じタイトルでもう一つ。
こちらはmee_tan(@tabi_memo7)さんの「千と千尋の神隠し」です。
こちらもまさに作中のシーンが思い出される風景ですね。
旅館に続く赤い橋が印象的。
この橋を渡れば、あの不思議な世界に迷い込みそうな雰囲気がステキです。
銅賞は、Ren(@elfter11)さんの「ひかりのさきへ」です。
「ジブリ、と言われたらやっぱりここ」とRenさんが言うように、こちらも説明がなくともどのシーンか分かりますね。
暗く人気のないトンネルの中。
それに対比するトンネルの先の光。
これは物語の始まりなのか、終わりなのか。
いろいろ想像をかきたてる一枚です。
今回紹介した「千と千尋の神隠し」以外にもジブリは名作ぞろい。
あなたの日常にもジブリの世界が潜んでいませんか?
インスタでも「#ジブリの世界」は人気のハッシュタグとなっています。
もしジブリのような作品を撮りたいときはコンテストやインスタの作品の撮影場所に足を運んでみるのもいいですね。
あなたの見つけた“小さな世界”コンテスト
次は、身近にあるけどなかなか気づけない「小さな世界」をテーマにしたコンテスト、「あなたの見つけた『小さな世界』」がテーマのフォトコン。
忙しない毎日には気づかなかった、美しいマクロの世界やほっこりする小さな世界。
たまにはゆっくり探してみると意外な発見があるかもしれません。
コンテスト金賞受賞は、砂利坊(@jaribor.cam)さんの「秘密の隠れ家」です。
オールドレンズで撮られたこのなんとも可愛い一枚。
2人(2匹?)とも「見つかっちゃった!」と言わんばかりの仕草に、思わずにっこりしてしまいます。
作品とレンズのイメージもぴったりマッチしていますね。
銀賞受賞の、Toys Photo(@toys_photography___)さんの「水滴の中の世界」は言葉どおりのまさに「小さな世界」!
幻想的な一枚は、マクロレンズで撮影したもの。
花びらに乗った水滴。
さらにその中にチューリップが写り込んでいます。
マクロレンズは、通常のズームレンズでは寄れない距離まで近寄って撮影できるレンズです。
まさに小さな世界を撮るためのレンズとも言えます。
花や植物を撮るのが好きな方は、マクロレンズがあると目で見えたのとは違う世界に出会えるかもしれません。
そして、小さいながらもスケール感のある作品が、FTR(@fujitanoriyoshi)さんの「去年のベタの稚魚が150匹生まれました。」。
1匹それぞれ1センチくらいの稚魚たち。
実際は水槽の中で小さいですが、背景が暗いことで稚魚たちのカラフルな模様が映えてスケール感を醸し出しています。
コンテストのテーマを自分なりに自由に解釈して投稿できるのもみんなのコンテストのいいところですね。
引き込まれる魅力“奥行きのある写真”コンテスト
最後は、平面の写真だけど引き込まれそうな魅力のある「奥行き」をテーマにした「奥行きのある写真」コンテストです。
金賞に輝いたのはyasuhiko77さんの「ジェットコースターの路」。
どこまでもまっすぐ走るこの道路は、北海道の上富良野にある「ジェットコースターの路」。
全長4.5kmのアップダウンが続く道が、その名の所以だそう。
手前の道路を大きく写しているので、その先の急勾配がさらに強調されて見えます。
思い切ってローアングルから写してみるのも、迫力が出て面白い写真になりますよ。
yasuhiko77さんはもう一枚「奥行きのある写真」でも入賞しています。
こちらはシンガポールのマリーナベイサンズで撮られた作品。
超高層タワーや高級ホテルが立ち並ぶマリーナベイサンズならではのゴージャスな写真です。
どこまでも続いているような通路。
こんなシチュエーションのときは、水平や左右対称を意識して撮影しましょう。
少しでも歪むと違和感が出てきてしまいます。
身近にある場所でも奥行きを表現できる例が、なた豆茶(@natamaru_photo)さんの「夕日と奥行き」です。
ほとんどがシルエットで構成された写真。
建物に映る夕日があたたかなグラデーションになり、中心の人物を引き立てています。
あえて見える部分を狭めることでそこから見える風景はどんなだろう?と興味をかきたてる作品です。
構図も色彩も思い切ってシンプルにするのがポイントですね。
世界観を考えると写真はガラッと変わる
3つの世界観をテーマにしたコンテストを紹介しました。
もし、同じ被写体を撮る場合でも、思い描く世界観が違うだけで写真は一変します。
明るくふんわり見せるのか、暗くしっとり見せるのか。
どこに注目するのか。構図の作り方。光の入れ方。
いつも撮っている風景でも、あえていつもと違う世界観縛りをして撮ってみると面白いかもしれませんね。
他の世界観のコンテスト企画もぜひお待ちしています!