Camecon Magazine

撮影テクニック 2022.04.13

カメラ初心者にもおすすめ!一脚の基礎知識と使い方をやさしく教えます

一脚って何者?三脚とどう違うの? そんなカメラ初心者やカメラ女子にもおすすめする一脚の基礎をやさしくまとめました。 どんな目的でどうやって使うのか。 メリット・デメリット、どんなシーンで使えるのか。 きっと一脚の汎用性の高さにびっくりするはずです。

カメラを支える周辺グッズと言えば、すぐ「三脚」が思い浮かびますよね。

では「一脚」はご存知ですか?

実はかなり便利な一脚ですが、三脚との違いがいまいち分かりづらいのも事実。

ここではそんな「一脚って何者?」という基礎知識から、使い方、メリット・デメリットを分かりやすく教えます。

カメラ初心者、そしてカメラ女子にこそ読んでほしい内容です。

【カメラ初心者向け】一脚の基礎知識と使い方

まずは「一脚って何?」という基礎からです。

一脚も三脚もカメラを支えるという目的は同じ。

違いはその構造です。

支える脚が1本なのが一脚

3本なのが三脚

それだけです。

一脚の目的

構造による特徴の違いはメリット・デメリットでお伝えするとして、ここではカメラを支えることの目的をお話します。

カメラを支える目的は以下の3つ。

  • カメラを固定しブレを防止する
  • 構図の微調整
  • 夜景、花火など光の軌跡をきれいに撮る

一脚と三脚でそれぞれ得意不得意はありますが、どちらもこの3つのために使います。

特にカメラ女子にとっては手ブレは大きな悩みです。

カメラによりますが、一眼レフはレンズ込みではかなりの重量になります。

長時間撮影となると腕が疲れてブレが生じてしまうことも。

こうした撮影時の腕の疲れを軽減するには一脚や三脚で腕以外でもカメラを支えるのがおすすめです。

その他、ソロ撮影や集合写真などでは、セルフタイマー時のカメラの台としても便利です。

一脚の使い方

一脚の使い方はとてもシンプル。

伸縮可能な本体を調整して、撮影するアイレベルに合わせます。

そして地面に垂直に(または角度を付けて)脚を着けてカメラを安定させるとOK。

こうすることで、壁に寄りかかったり肘を付いたりするのと同じような効果があります。

自分以外に一脚でもカメラを支えているので、安定感が増すわけです。

一脚を購入する時のポイント

では一脚を購入する時にはどんなポイントを見ればいいのでしょうか?

重要なポイントは以下のとおり。

  • 本体サイズ(長さ・重さ)
  • 耐荷重
  • 素材
  • 雲台の種類
  • 自立式かどうか

自立式というのは、上で紹介した画像のように一脚の先端が三脚のように広がって自立するタイプのものです。

お年寄りが使っている杖の先が分岐したものを見たことがありませんか?

あれと同様の構造でより安定感が増します。

便利なので「絶対自立式は嫌!」とこだわりのある人以外にはおすすめですよ。

また雲台は、一脚とカメラを接続するための部品です。

一脚に付属していたり別売りだったりするのでよく確認しましょう。

三脚と比較!一脚のメリット・デメリット

では一脚のメリット・デメリットを、三脚と比較しながら紹介します。

一脚のメリット

三脚と比べた際の一脚のメリットは

  • 軽量コンパクト
  • 狭い場所で使いやすい
  • 三脚禁止の場所でも使えることがある

などが挙げられます。

目的でも話したとおり、カメラ女子には重いカメラでの腕の疲れによる手ブレ対策は必須。

とはいえ、せっかく撮影時に楽になっても持ち運びが重くては本末転倒です。

その点一脚は「軽量コンパクト」が売り。

カメラ女子にとって移動時と撮影時両方のストレスを減らせるのが一脚なのです。

一脚のデメリット

次に一脚のデメリットはこちら。

  • 安定感は三脚に負ける
  • 水平が取りにくい

意外とデメリットは少なめです。

やはり3本の脚でしっかり自立する三脚よりは安定性に欠ける、というのが一番のデメリットです。

自立式だと少し安定感が増すので、一度実物を見るなりして使用感を確かめてみましょう。

一脚が活躍するおすすめシーン

いまいち分からないのが「いつが一脚を使うタイミングなの?」という点です。

イメージがしづらく、手を出せない人もいるのではないでしょうか?

ここでは一脚のおすすめシーンを紹介します。

長時間撮影

いろいろなパターンが当てはまりますが、例えば動物園など移動しながら撮影して回る時です。

がっつり三脚を立てるほどではなくても、移動しながらの長時間撮影は腕や背中、腰に負担がかかります。

そんな時、一本支えがあるだけで重さが分散されます。

三脚ほどじゃまにもならず持ち運びやすいのも嬉しいポイントです。

運動会やスポーツなど動きのあるシーン

被写体が動いているとどうしてもブレ問題が出てきます。

しかも、遠くをズームで撮影する。人が多い場所で撮影する。

そんな時に、手ブレを防止できる一脚が活躍します。

スペースに余裕があれば三脚でもOKですが、人が多い場所では三脚は使いづらい場面も多いです。

省スペースで使える一脚がおすすめとなります。

暗い場所

暗い場所で撮影すると手ブレが発生しやすいですよね?

それは撮影に必要な光が不足しているから、カメラのシャッタースピードが遅くなるのが原因。

シャッタースピードを早くするにはISO感度を上げる必要がありますが、そうするとノイズが増えてしまいます。

ここでISOを上げすぎず、手ブレを防ぐために使えるのが一脚です。

特に夜景や花火は絶好の撮影チャンス。

最新のカメラはかなり夜景に強くなってはいますが、一脚があるとさらに良い環境で撮影できます。

ただし、星空の長時間露光などは一脚ではさすがに無理。

単独で安定して固定できる三脚を使いましょう。

一脚を使う際の注意点

どのシーンにおいても使用上の注意点があります。

  • 使用禁止場所を確認して使うこと
  • 周囲の邪魔にならないよう配慮すること

この2つは三脚にも共通する注意点です。

さらに一脚ならではの注意点としては

  • 自立式を過信しないこと

自撮りや集合写真で自立式の一脚を使うのは良いのですが、カメラの重量を考えると正直不安定です。

大切なカメラを倒してしまうことのないように、十分に注意して使ってください。

携帯に便利な一脚を使いこなそう!

三脚の影に隠れてしまっている一脚ですが「あれ、一脚って意外と使える!」と思いませんでしたか?

知らなかったから手を出しづらかったという人もいるでしょう。

三脚は安定感があって高機能な分重くてかさばるので、悩んだ末置いていく…なんてこともあるある。

一脚ならコンパクトなのでカメラ女子にこそおすすめしたい一品です。

ぜひ一度試してみてくださいね。