camecon(カメコン)は、写真が好きな人なら誰でも参加できるフォトコンテスト。
公式コンテストだけでなく、ユーザーが企画したコンテストも大変盛り上がっています。
ここではカメコンのコンテストから未受賞作品に絞って作品を紹介します。
惜しくも受賞を逃した中にもステキな作品がたくさん。
今回のテーマは「逆光」です。
苦手意識を持っている人が多い逆光での撮影。
作品を見ながら、逆光撮影のテクも学びましょう!
写真に逆光は敵だと思っていませんか?
まず言っておきたいのは「逆光は怖くないよ!」ということです。
写真を撮っていると、周りからよく聞こえてくる言葉。
「あー逆光だわー」
これって、逆光=悪ってことですよね。
なぜそう思われるのでしょうか?
逆光で写真を撮ると起こることは2つ。
●人の顔が真っ暗に写る
●背景が真っ白で見えない
これが逆光が嫌われる理由です。
でもこれは撮影テクでどうにかなります。
しかも逆光ならではの素敵な表現もできます。
作品を見ながら、逆光撮影について詳しくなっちゃいましょう。
逆光は敵じゃありません!味方につけましょう!
【人物】逆光でも人も背景も美しく!
まずは逆光環境での人物撮影です。
気にせず撮ると、だいたい主役の人物が真っ暗で「やっぱり逆光は・・・」ってなっちゃいます。
こちらは「逆光と人コンテスト」から、あずみん(@azmin.photo)さんの「ススキと逆光の中で」です。
逆光の中でも、燃えるようなススキも人物もとっても魅力的に撮れています。
ポイントは露出(明るさ)設定。
明るさ設定はスマホやカメラ任せだと便利ですが、明暗の差が激しい写真には逆効果です。
背景が明るすぎると、良かれと思って露出を下げる(暗くする)結果、人物は暗くなるんですよね。
これを回避するには、人物にピントを合わせて露出(明るさ)を手動で調節しましょう。
また、じっくり撮るならレフ板も有効です。
もしフラッシュがあれば人物だけを明るく照らせます。
ただ、フラッシュの届く範囲に限られるので遠すぎると使えません。
次も「逆光フォトコンテスト」から、じゅんき(@hoooootta)さんの「Kobe」です。
逆光で暗くなるから、いっそシルエットにして魅せちゃおう作戦。
コントラストがはっきりして印象的に仕上がります。
おしゃれな写真を撮りたい時にもおすすめです。
【動物】ふわふわ感を演出するなら逆光は神
動物を撮るとき、実は逆光の方が魅力的になるって知ってましたか?
特に毛皮や羽根のある動物だと効果大です。
実際に見てみましょう!
「Camecon2周年記念コンテスト」から、E子さんの「イチョウと二人」です。
黄色いイチョウの絨毯の上に、仲よさげに寄り添う様子が微笑ましい一枚。
逆光は被写体の輪郭を印象的に見せてくれます。
毛皮をまとう動物達の場合、輪郭がキラキラと輝き優しげな雰囲気になります。
こちらは「動物コンテスト」から、ショパンさんの「ニホンザルの赤ちゃん」です。
ニホンザルの赤ちゃんが、必死に抱えたミカンにかぶり付く。
もうそれだけでも十分可愛すぎる作品です。
でも後方からの光で、柔らかい赤ちゃんの毛並みがよりふんわり写っています。
パヤパヤとした産毛がたまりませんよね。
毛の柔らかい雰囲気を出したい時、逆光は「神」。
動物を撮る時は、むしろ逆光を狙いたいくらいです。
【植物】光の当たり方をコントロールしよう
最後は植物の逆光撮影です。
植物や花は太陽光の下で色鮮やかに撮れるので、順光(逆光と逆に、正面から光が当たる)で撮ることが多いかもしれません。
でもこれからは逆光構図にもチャレンジして欲しい!
こちらは「逆光フォトコンテスト」から、冥夜さんの「明月院ブルーにアクセント」
影に咲く紫陽花を、逆光で撮影した一枚。
光がキラキラと美しく、前ボケも入っていて幻想的ですよね。
これも逆光だからこそできた表現です。
さらにオールドレンズを使っているので、印象的なゴースト(レンズに強い光が入った時に発生する光の像)も入ったとのこと。
光の入る向き、被写体、カメラの位置関係で、光は自在に姿を変えます。
色々動いて、ベストな位置関係を探しましょう。
次も同コンテストから、Takuya.y(@photouchi0810)さんの「逆光秋桜」です。
夕日の秋桜が逆光の中、優しい色味に染まっています。
グッとローアングルから狙うことで、夕日に透ける花びらがとっても美しいですよね。
木々や草も葉脈が透けて写るので逆光はおすすめ。
植物や花の場合、自分が動けば花と太陽の位置を自在に変えられます。
うまく逆光になるようローアングルから狙ってみてくださいね。
いつもの植物・花の写真とはちょっと違って、大人っぽかったりレトロな雰囲気が出せますよ。
逆光でも自信を持って撮影しよう!
どうでしょう。
逆光って「悪」どころか、腕の見せ所なんですよ!
逆光の環境では輪郭が強調されたり、被写体によっては透け感が出たり。
自在に見せ方をコントロールできるようになると、より撮影が楽しくなりますよ。
逆光撮影、ぜひトライしてみてくださいね。