誰でも気軽に参加できる「カメコン」のフォトコンテスト。
今回は「エモいポートレート」をテーマにしたコンテスト入賞作品をピックアップし、入賞者の他の作品も紹介します。
晴れの日や記念日、思い出にと、ポートレートを撮る機会は思ったより多いです。
カメコンコンテストから「エモいポートレートコンテスト」受賞作を紹介。
エモさの秘訣、構図の作り方など、素敵な作品をたくさん見てポートレートの腕を磨きましょう。
構図の勝利“艶やかな着物をきた花嫁”
最初は金賞を受賞した、ワイワイさんの「艶やかな着物をきた花嫁」です。
幸せになって欲しいとワイワイさんが願いを込めて撮った一枚。
エモいポートレートってどんなだろう?
と思った人もいるかもしれませんが、これはまさに「エモすぎる」ポートレートです。
幸せな花嫁さんが主役なのに、肝心の顔を隠す構図……エモすぎます。
本当なら一番に狙うであろう顔を隠したことで、急に想像力が働きますよね。
日当たりの良い廊下、艶やかな着物、口元がわずかに微笑んでいるのが見えるので、きっと世界で一番幸せそうな表情なのでしょう。
こんな風に思い切って、重要なパーツをばっさり切るのも斬新なアイデアです。
見えないことで表現されたエモさがとっても素敵な作品ですね。
ワイワイ(@yusuke_waiwai)さんのインスタの作品には、夜景や風景をメインにしたエモい写真がたくさん。
暗めのトーンの作品が多いのですが、決して寂しい印象ではなく、その場の空気感まで伝わってくるような繊細な作品たち。
エモさと同時に懐かしさも感じる作品も多いです。
こちらは岐阜県のモネの池で撮った一枚。
写真なのに絵画の一枚のよう。
冷たく澄み切った水が、ゾクッとするほどの美しさを放っていますね。
日常の中の「エモさ」を見つけたい方は、ぜひワイワイさんのインスタもチェックしてみてください。
ふとしたエモい表情“7月暮れの17時の光とひまわり”
次は銀賞を受賞した、yuichi_hreさんの「7月暮れの17時の光とひまわり」です。
撮影場所はひまわりで有名な広島県世羅高原。
ひまわり畑で、ふとした瞬間の奥さんのエモい表情をとらえた作品です。
ガチガチにポージングしたわけではない表情としぐさがとても自然です。
手前の前ボケにひまわりを持ってきているのも技ありですね。
原色の黄色ですが、前ボケにして光が当たっていることで、柔らかい印象に。
ポートレートは、カメラマンと被写体との関係性もとても大切。
お互い緊張しまくっているといい写真は撮れませんよね。
初心者のうちは親しい友人や恋人、家族をモデルにして挑戦してみましょう。
最初は照れくさいかもしれませんが、いつもみたいに自然に話をしながら撮影するのがポイント。
そうすると親しいからこそ出た、魅力的な表情をとらえられるかもしれません。
yuichi_hre(@yuichi_hre)さんのインスタには、奥さんのポートレートはもちろん、しっとりと落ち着いたエモ写真がたくさん。
被写体と周りの風景を構図にどう活かすか、様々なアイデアを見ることができます。
こちらはパフェってエモく撮れるんだな、と思わせられた一枚。
スイーツってつい明るく!カラフルに!という気持ちでしたが、何にでもエモ成分はあるんだなと気づかせてくれます。
発想の転換、大切ですよね。
物語の始まり?“shining forest”
最後は銅賞受賞の、軍師ほたるさんの「shining forest」です。
作者コメントの「光り輝く森の中、素敵な少女に出会いました。」の言葉通り、これから物語が始まりそうな一枚。
特に前ボケに使った植物の緑が、ぐるっと一周フレームのようになっていて、さらに太陽の光でキラキラしているのが印象的。
フレームになる植物や光の具合が完璧だからこそ表現できたこのエモさ。
軍師ほたる(@hikariryu_hotaru)さんは2人の娘さんのポートレートを撮ることが多いとのこと。
インスタにもビビットな色彩が素敵なポートレート作品がたくさんアップされていますよ!
ポートレートの光の使い方にも注目!
サイド光や逆光をシーンごとに上手く使い分けています。
ポートレート以外にはお花や風景の作品が多め。
くっきり鮮やかな色遣いの好きな方は、軍師ほたるさんのインスタを要チェックです。
身近な人からポートレート始めてみましょう
ポージング、構図、コミュニケーション、ポートレートに重要なことはたくさんありますが、いろいろ言われるとポートレート初心者さんはハードルが高く感じますよね。
でもまずは撮ってみることが上達への近道。
お互いリラックスして挑める、友達や家族にモデルをお願いしてポートレートにチャレンジしてみましょう。
魅力的なポートレートが撮れたら、ぜひカメコンのコンテストへ応募してくださいね。